食が細い猫やシニア猫のために
猫ちゃんがごはんを残してしまう…。特に高齢の猫や、もともと食の細い子を飼っていると、そんな日々の心配が尽きませんよね。今回は、「なんとか食べてほしい!」と願う飼い主さんのために、少しの工夫でごはんを食べてもらえるようになる2つのコツをご紹介します。
🍲① ごはんは“ぬくもり”を添えて:37度前後がベスト
猫は嗅覚がとても優れた動物です。
でも、冷たいフードだと匂いが立ちにくく、食欲が刺激されません。
そこでおすすめなのが、ごはんを“37度前後”の体温くらいまで温めること。
これは、母猫の体温や新鮮なお肉(仕留めたばかりの小動物)の温度に近く、猫にとって自然で安心できる温かさです。
方法の例:
- 電子レンジで5〜10秒ずつ温めて、ぬるく感じる程度に。
- ウェットフードの場合、袋ごとぬるま湯に浸す方法も◎。
温めすぎると風味が飛んでしまうので、熱くなりすぎないよう注意しましょう。猫は舌が敏感なので、人間の“ちょっとぬるい”くらいがちょうどいいです。
🔄 ② 新しいごはんは“ゆっくり交代”がコツ
フードを切り替えるとき、一気に変えてしまうと猫の身体や好みに合わず、食欲が落ちたり、お腹を壊したりすることがあります。そこで大切なのが、「2〜3週間かけて、少しずつ入れ替える」という方法です。
🕒 切り替えスケジュール例:
期間 | 旧フード | 新フード |
---|---|---|
1週目 | 80% | 20% |
2週目 | 50% | 50% |
3週目 | 20% | 80% |
4週目以降 | 0% | 100% |
猫は保守的な生き物。いつもと同じ匂い・食感の中に少しずつ変化が混ざっていくことで、新しいごはんに自然と慣れてくれます。
🐾 まとめ:焦らず、猫のペースで
「食べないからといって、フードを急に変える」「あれこれトッピングをしすぎる」などの対処は、かえって猫のストレスになることも。
大切なのは、猫のリズムに合わせて少しずつ環境を整えてあげることです。
体温くらいの温かさと、ゆっくりした切り替え。
この2つの“やさしい工夫”で、猫ちゃんの食事時間がもっと心地よいものになりますように。