はじめに
飼い猫の健康を考えるうえで、食事はとても重要な要素です。近年、多くの飼い主が「手作りごはん」を取り入れ始めています。その理由の一つが、「猫は水をあまり飲まない動物であり、市販のペットフードだけでは水分摂取が不足する可能性がある」という点です。特に腎臓病のリスクが高い猫にとって、適切な水分補給は欠かせません。本記事では、なぜ手作りごはんが猫の健康に良いのか、その理由を詳しく解説します。
猫は水をあまり飲まない動物
猫は元々、砂漠地帯で生息していた動物です。そのため、水分をあまり摂取しなくても生きていけるように進化してきました。しかし、これは現代の飼い猫にとってはデメリットにもなり得ます。
1.低い水分摂取量
市販のドライフード(カリカリ)は、含まれる水分量が10%程度しかありません。一方、猫が本来狩猟して食べていた小動物(ネズミや鳥など)は、体の約70%が水分で構成されています。そのため、ドライフードだけを与えると、猫の体内の水分摂取量が大幅に不足してしまうのです。
2.腎臓病リスクの増加
猫は腎臓病になりやすい動物として知られています。その主な原因の一つが「慢性的な水分不足」です。水分摂取が少ないと、腎臓に負担がかかり、長期的には腎機能の低下を引き起こす可能性があります。
ペットフードだけでは水分が足りない
市販のペットフードの多くは、栄養バランスを考慮して作られていますが、水分量についてはドライフードの場合は非常に少なくなっています。
ウェットフード VS ドライフード
フードの種類 | 水分含有量 | 特徴 |
ドライフード | 約10% | 保存性が高いが、水分不足のリスクがある |
ウェットフード | 約70~80% | 水分補給ができるが、コストがかかる |
手作りごはん | 約70~80% | 水分補給ができ、食材と栄養の管理ができる |
ウェットフードを取り入れることで水分不足を補うことはできますが、すべてをウェットフードにするとコストがかかることや、猫の好みによって食べてくれないこともあります。そこで、「手作りごはん」を活用することで、自然な形で水分を補給することが可能になります。
手作りごはんで効率的に水分と栄養を摂取する
手作りごはんのメリット
水分補給ができる
調理時にスープや水分を多めに含ませることで、自然な形で水分を摂取可能です。
栄養の調整ができる
猫の健康状態や年齢に応じた食材を選べます。
添加物を避けられる
市販のフードに含まれる保存料や着色料を避けることができます。
手作りごはんの基本的な作り方
「自然な食材+水分」を意識する
レシピ例「鶏ささみスープごはん」
- 材料
- 鶏ささみ 50g
- 水 150ml
- 作り方
- 鶏ささみを茹でて細かくほぐす(ミキサーで猫が食べられるサイズまで細かくする)
- 水を加えて混ぜ合わせる
まとめ
飼い猫に手作りごはんを取り入れることは、単に「健康的な食事を与える」だけでなく、「効率的に水分を摂取させる」という大きなメリットがあります。猫はもともと水をあまり飲まない動物であり、ペットフードだけでは水分不足になる可能性があります。その結果、腎臓病などのリスクが高まるため、定期的に手作りごはんを取り入れることがおすすめです。